来週はNHKで若手ピアニストを取り上げてくれるようで、楽しみな私です。
務川さん、反田さん、愛実ちゃん、藤田さん・・・
花咲き乱れる世代となりました。
ショパンコンクールをこれだけ聴いて残念なのは、世間では反田さんの2位も、愛実ちゃんの4位も思ったほどのインパクトがなく、さらに
「何か一つ違えば反田さんは1位だったかも」とか
「愛実ちゃんの演奏は1位よりも良かった」とか
「牛田くんは2次で敗退したが、決して悪くなかった」とか
言いたいけどあんまり言えないことですね。
そして「日本人のリズム感やテンポ感」だったり「体格の小ささや音の響き」だったり日本人が持つ日本人ピアニストに対して勝手にもうけた限界、すでにそんなものは超えられていて、きっとジャパニーズピアニストの黄金時代が来るという私は確信していますが、あんまりそんな話をする人もいない。
ガラコンサートを聞くと、入賞者はみんなさすがに上手です。ブルースリウも、ファイナルのときは煽った演奏で好みではありませんでしたが、やはりあれはコンクールに勝つための戦略的な演奏だったんですかね。
ガジェフの幻想ポロネーズは良かったですね。
ガルシアも天性の演奏家だと思います。
愛実ちゃんはスタンディングオベーションでたくさん拍手をもらっていて、コンクールをとおしての努力をたたえられているような気がして、なんだか私もうれしかったです。
レオノーラはあいかわらず、良いとこはとても良いが、という。なんでうまいのにうまくないのか、よく分からん。好きなところしか練習しないんだろうか。
またJJもいい演奏でした。17歳で入賞するだけあります。
ガラコンサートを見ていると、本当に入賞して良かったなぁと。
反田さん、愛実ちゃんおめでとう、と改めて思いました。
しかしショパンコンクールというのは・・・フィギュアのようにもう少し細かい採点がされていると思っていましたが、何なんでしょうか。
この結果は再現性があるのか(結構ないんじゃないのか)
演奏者のレベルは、1次どまり<2次どまり<セミファイナル<ファイナル<優勝
であるべきですが、必ずしもそうでもそうでもないと思います(10代の若者やポーランドの人気ピアニストなどにぎやかし要因が残る一方、本命ラインには1次から実に厳しい評価がされていました)
最後まで聞いて、やはり思うのは牛田君。彼は悪くなかったということ。今回はかわいそうでしたが、あまり理由を求める必要はないと思います。
ピアノはヤマハでよいと思うし、今の音も弾き方も変える必要もない。
さっさと帰ってしまったのは残念です。特にファイナルは、自分がまじめに良いと思うピアノを弾くだけでは優勝できないことがよくわかるものだったのにな。