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お久しぶりの愛実ちゃん

3月、小林愛実ちゃんの山口公演に行く。本人もインタビューで言っていたが、ママになった愛実ちゃんは、若い女の子らしい張り詰めた空気がなくなって、余裕が出てきたようだった。本質的な良さはまた別のところであり、それは変わらない。

私はあの研ぎ澄まされた空気が好きだったので、結婚前の愛実ちゃんを少し惜しんだ。ショパンコンクールの木枯らしに幻想ポロネーズ…というか全て、そして渡辺翁のアンコールで聞いたとてもゆっくりとした月光…。

ただそうじゃない今のほうが音楽的には正解なのかもしれない。愛実ちゃんは舞台で神経質あるいは不機嫌そうに見えることがあった。特にアンサンブルなどではそのほうが良さがはっきりするだろう。

 

彼女はショパンコンクールのような世界的なコンクールに挑戦できるだけの才能と野望を持った女の子でありながら、結婚や出産に憧れがあるようなところがあった。(あくまでインタビューを読んだ感想だが)そしてコンクール後のフィーバーの中で、仕事にこだわらず子どもを産んだ。一方でテレビではこれから何十年もピアノを弾くだろうとか、言っている。筋が通っていて、ドラマチックでもある。

まだまだ先を見たいものだ。結婚、育児、ピアノ全てが、誰もがそうであるように、きれいごとばかりではないだろうけれども。