サムシング

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2次予選…反田さんと沢田さんが良かった件

ワルシャワでは、ショパンコンクール二次予選が行われています。


今回の日本出身のコンテスタントはなぜか苗字がサ行の人が多いので、今週末はひたすら演奏を楽しむことができました。


コンテスタントの皆さまは本当にお疲れさまです。


正直、一次予選を勝ち残った人たちなので、二次予選はとてもレベルが高い。(でもまだ二次なのに…)ショパンコンクールと優雅な大会に見えますが、こんなんじゃ、バケモノたちのバトルロワイヤルとか、審査員による大粛清とか、言った方がいいんじゃないかと…本当落選になる人が分からなくて困っています(笑)


日本人の演奏はみんな素敵でした。


反田さんはとても良かったと思います。一次予選は緊張されて、気負いがあるように感じましたが、今回の二次予選は反田さんの魅力が出た演奏でした。

反田さんの演奏はオルゴールを思い出します。

(宝石箱についているようなちゃちなやつではなく、すごいやつですよ。昔デパートで、ロシア製のくるみ割り人形を奏でる、めちゃくちゃ大きく、めちゃくちゃすごいオルゴールを見たことがあります。そしてめちゃくちゃら美しかった。)


かてぃんも今までで一番良かったです。


沢田さんも良かった。いいものを聴かせてもらいました。音の美しさが天性のものであるように、演奏の呼吸も天性のものである気がしますが、沢田さんの呼吸はとても良いです。

それは全ての曲でそうでした。

舟唄もそう言う意味では良く、それゆえにやや物足りないところもありましたが、最後のスケルツォがまた良かったですね。

バラード的なところがしみました。


進藤さんはアンダンテスピナートがとても良かったです。

あの曲はよく選ばれていましたが、最初の導入部分が記憶に残っているのは進藤さんと反田さん、それからSHEMという人。みんな弾き方もイメージも全然違う!

無難にきれいにまとまっている印象の曲もありました。


牛田さん…牛田さんは音に気品があり、演奏に優雅さがあり、多少のミスタッチがあったとしてもあまりある魅力があると感じていました。

ただ今回、最後の曲はミスがやや目立ち、足を引っ張ってしまいました。多少の減点はあるでしょうか。意外と荒削りな部分もある?またナイーブなところも?と私も思ったりして。天才少年から大人な青年へまだ変態の途中なのかもしれません。

とまぁそうはいっても3次予選に残るような気はするのですが。私は彼に魅力を感じます。