昨日はニュースでもトップニュースで二人の受賞が流れ、世の中は平和。
ですが…もちろん、愛実ちゃんを一番としつつほかの価値観も受容する気持ちはあるのですが、しかし今回の結果には私は結構もんもんとしてしまいました。
愛実ちゃんのファイナル、一番のヤマである2楽章はキラキラした愛情にあふれ、良かったと思います。3楽章はたしかにオケとあいにくく、結果的に失速してしまったと思いますが、そんなん指揮者が半分は悪い!(ただ、同じような状況であったにもかかわらず、夢の演奏ができたとうそぶいた反田さんと比べ、硬い顔をしていた愛実ちゃんは、気持ちのいい性格で私は好きですが、ある意味アウェーで協奏曲をする心構えが足りなかったと思います。(自分ひとりがひくわけじゃないから、あれぐらい弾ければOKでしょう!)また協奏曲はなかなか普通のピアノ曲のように掘り下げるのは難しい、ダイナミックでないと面白くないという面はあるとは思いました)
がそれにしても。
今まで3次予選までショパンの美しさをつみあげてきたと思ったら、
いきなりラテン系が出てきて音楽の楽しさが、とか言われはじめ、
そのあげく、せっかくの良い素材をこねくりまわして変にしたような、全然良くないショパンを聞かされ、でも観客がフライングブラボーで1位?
見事にひっくりかえされ、ちょっと納得いかない結果でしたね。
でもジャパニーズピアニストたちは結構いい線いっています。
世界の頂点にも手が届きそうでした。
現在の海外ピアニストの主流とはちがうかもしれませんが、ショパンが曲に投影した負の感情をも誠実に表現した演奏は聴きごたえがありました。
なので順位にこだわらず、これからも頑張ってほしいですね。今回で顔も売れたことだし。
小さいコンサートでも、いい演奏を積み重ねていけば、きっと世界中にファンができると思います。
ファイト!