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中古ピアノの話

うちのピアノはヤマハ1970年製だ。当時のヤマハの一番良いグレードのアップライトで、手前味噌ながら、鍵盤が重すぎず軽すぎずとても弾きやすいし、低音も高音もきれいな音がする。

それが新聞広告の中古引き取りでは、なんと最高3万円!

正直、この手の新聞広告を見てあまり良い気持ちになれない。またネット上も中古ピアノについて、おかしい意見が多い気がする。

①まず、ピアノは経年劣化しない。(調律師さんもずっと弾けると言っていた)うちの1970年製ピアノは母が大事にしてきたこともあり、劣化はない。オーバーホールの必要性なんて微塵も感じない(全然いじりたくない)何もかも私が子どもの頃と変わっていない。

②おそらく古いピアノの出来は良い。1970年代のピアノは良い木材が使ってあるらしい。なんと言ってもヤマハさんとかカワイさんとかが生きていて、また日本人のとびきり器用な人たちが精密に木を削ったり組み合わせたりしていた時代なのだ。だいたい見た目も品が良い。楽器店の新しいピアノと比べても鍵盤もふたもどこかよくできてる。

③新聞広告の中古ピアノの引き取り、あれは着物や宝石と一緒で贅沢品を断捨離の名の下に買い叩く、仕手筋の商売にちがいない。古いピアノは価値がない、値段はつかないが無料で引き取ってあげる、などなどは商売のための悪質な風評だ。


ピアノを3万円で売る…そんな値段でピアノ安く買い叩かれて中国やロシアに売られて行って、悪徳業者が儲かって、日本に何が残るのか?

本当に貧しい国になってしまうのではないか。


私はピアノを大事にしていきたいと思う。