来たる10月2日より、2021年ショパンコンクールの本選が始まります。
今回、日本人は14名が出場しますが、個性豊かなキャラクターの方が多く、非常に楽しみです。
リアル蜜蜂と遠雷になるんじゃないかと思っています。(本選を勝ち進む人が出たら、盛り上がるでしょうね)
日本人の予選通過者は以下のとおり。
- 古海行子さん (Yasuko Furumi)
- 原沙綾さん (Saaya Hara)
- 五十嵐薫子さん (Kaoruko Igarashi)
- 今井莉子さん (Riko Imai)
- 伊藤順一さん (Junichi Ito)
- 岩井亜咲さん (Asaki Iwai)
- 小林愛実さん (Aimi Kobayashi)
- 京増修史さん (Shushi Kyomasu)
- 沢田蒼梧さん (Sohgo Sawada)
- 進藤実優さん (Miyu Shindo)
- 反田恭平さん (Kyohei Sorita)
- 角野隼斗さん (Hayato Sumino)
- 竹田理琴乃さん (Rikono Takeda)
それから浜松のコンクールで2位入賞した
牛田智大さん(Ushida Tomoharu)
全部で14名、とっても豪華です。
中でも注目しているのは
小林愛実さん
山口県出身の天才少女。youtubeで4歳でソナチネを弾く動画が見れますが、モノホンの神童です。ピアノをただ弾くだけでなく、強弱やリズムも完璧で、すでに惹きつけるものがあります。で、めちゃくちゃかわいい。
その後、7歳でオケと競演など天才エピソードは数知れず、さらに高校は桐朋の特待生。ただ華やかな演奏とキャリアの裏側で、インタビューを読むと暗く悩んだ時期が長かったとか。
日本人は、天才も20歳過ぎればただの人、などと意地悪を言いますからね。あと女の子は手が小さいとか云々(愛実ちゃん自身も自分は手が小さいというけど、そりゃ手の大きいピアニストと比べたらそうかもしれないけど、そんなことないんじゃないですかね)
とにかくそんなことはない、めちゃくちゃ上手いピアニストです。せんだんは双葉よりかんばしです。うちの父(クラシックファン)も結構否定的でしたが、予選の演奏を聞いて、考えを変えていました。
今いろんな経歴のひとがいて、それはそれですごいけど、愛実ちゃんはピアノに生きてきたピアニストだと言えます!音がしっかりと響き、高いテクニック曲を弾きこなし、自然なメロディが気持ちよく流れるように続き、聴き続けたいと思ってしまいます。
彼女が私の中では日本人ナンバーワンですね。
彼女は2015年ショパンコンクールですでにファイナリストになっています。そのときと今と…とにかく違うのは…美しさ。
2015年はまだ芋っぽい感じがあるのですが(失礼)最近は明らかに垢抜けて、きれいになっています。
すでに実力を認められているのに、また出るのは入賞を狙ってのことでしょう。楽しみです。
反田恭平さん
愛実ちゃんとは逆に、子どもの頃は目立った活躍もなくサッカー少年で、12歳から本格的にピアノを始めたというのが反田さん。
そして、ピアノなんてやっても仕方ないという親に反発しながら、コンクールに出場し、その道を認めさせたといいます。
この12歳という年齢は興味深いです。というのは個人的な話になりますが、私は子どもの頃結構ピアノが上手く、小学校の合奏の伴奏をしたりしましたが、12歳以降ピアノを触らなくなり、逆に妹は小さい頃は下手だったのに12歳頃からピアノが上手くなり、ショパンやラヴェルを弾くんですけど、その上手さというのがとにかく情感あふれるというかイイんですよね。(これは一般人の話で、反田さんの才能と努力はすさまじいものだと思いますが、反田少年が12歳で音楽で世界が変わると気づいたということが私には印象的なのです)
反田さんもイイんですよね。ショパンコンクールの予選でもきわめて印象的なフレーズがありました。自己陶酔型のうたうメロディライン、ファンはゾーンと呼ぶそうです。(ジャンプかよ)
音を散りばめるようにパラパラひくのもしていますが、これは評価が分かれると思います。
牛田智大さん
牛田さんも天才少年でしょう。あどけなさが残る12歳でデビューし、成長した今も人気のあるピアニストです。
浜松国際コンクールで2位入賞しており、予選を免除されているので、まだ演奏を聞けていません。(CDは聞いてみました。)
牛田さんは、山口でコンサートをしたことがあり、私の周囲に行った人が3人います。
その3人が3人とも絶賛なんですよね。クラシックファンもそうでもなさそうな人も。
秘密の魅力があるんじゃないかと思っています。期待です。
角野隼斗さん(かてぃん)
開成中高→東大卒でありながら、youtubeでピアニストとして活躍、チャンネル登録80万という異色の経歴のピアニスト。
CD(HAYATOSM)も良かった。いろいろ熱くたぎってて。
ショパンコンクールでどう評価されるか分かりませんが、注目です。
竹田理琴乃さん
予選は魅力的な演奏でした。
本選でも要チェックしたいと思います。
多分まだまだ語ります。